ウォーターバッファロー

先週、耳鼻科へ向かう途中珍しい物に出会った。


本来であれば車で移動するところ、徒歩で移動していたおかげだ。





スズキ・GT750(ジーティーななひゃくごじゅう、通称ジーナナ)はスズキ株式会社が1971年に販売を開始したオートバイ。当時、小型モデルが多かったスズキが作った初の大型モデル。200kg超の大柄の車格を持つこととなり、水冷エンジンを搭載していたため北米では「ウォーターバッファロー」(水牛)のニックネームで呼ばれた。ライバルとなる車種はホンダCB750FOUR、カワサキ750SSマッハであった。その後のオイルショックアメリカの環境対応化などの影響からモデルチェンジされず4ストロークモデルのGS750/GS1000へとバトンタッチされていった。製造中止は1977年頃である。根強いファンがおり、日本国内・日本国外各所にオーナーズクラブが存在する。(Wikipediaより)





カッコイイ!!


今のバイクを否定する気はないが、軽量化により車体全体がコンパクトに纏められ過ぎている気がする。
大排気量車とは思えない大きさだ。


でもこの時代のバイクは違った。
「これが大排気量車だ!」


とでも言わんばかりに誇らしい。




4本のマフラー。
写真では分かり辛いが、実は車体下で真ん中のマフラーが分岐しているのである。
水冷2ストローク、3気筒。
始動方式は2ストロークだからキック方式は当たり前。
でもこのバイクはセルモーターでも始動できるようになっている。





スピードメーターは220km/hまでの数字が刻まれており、実際には240km/hまでもメモリが刻まれている。
現在のバイクからすれば当たり前のスピードだが、この時代のバイクにはこれだけのメモリが刻まれているだけでも心が踊ったものだった。


時速200km/hで小石に乗り上げただけでも素っ転ぶ。なんて言葉もあった。性能の悪いラジアルタイヤであればそんな迷言?も当たり前だったろう。

コンピューターなんて電子機器は一切ない。
電子噴射制御なんてのもない。調整はキャブを調整したものだ。


今はバイクはバイクでも自動二輪ではなく、自転車の方に興味が行ってしまっているが、この時代のバイクを見ると無性に股がって乗り回したくなる気持ちが沸々と湧いて来る。


心に響いて来るバイクがない今、こういったバイクはもう二度と出てこないんだろうなぁと寂しい気持ちになった。